空いた穴を塞ぐもの

  

  人は、欠けて穴が空いてしまった部分を埋めたくて埋めようと、足掻くんだ。

 

  それで、代わりのなにかを探してきてぽっかり空いた穴に収めようとする。

だけど、それは欠けた形とは違うもので、やはり埋まらないんだよ。

 

  それでも無理やり自分を納得させるか、その新しいものに満足して生きていく。

欠けた穴は、欠けたものでしか綺麗に埋まらないんだよ。パズルのピースみたいにね。

 

 

  それとも、傷口を塞ぐ絆創膏に近いのかな。

知らない間に傷があったことすら忘れて、まるで何もなかったかのように生きていく。

しまいには絆創膏すら必要なくなってしまう。時間が解決するってやつだね。

 

 

 

  つまり何が言いたいかっていうと、温泉に入ってゆっくりしたいってことなんだ。

うん、露天風呂とかいいね。

恋風にアンニュイな感じにしたけれど、特に意味はないんだ。